西原絵理子さんの書かれた本「女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと」

タイトルにひかれて、娘に良いかな~と買ってみました。
娘は西原絵理子さんの漫画の「毎日かあさん」を小学生の頃、
ゲラゲラ笑いながら読んでいたので親しみやすいかなと思いました。

女の子が生きていくときに、覚えていてほしいことを読んで最初に感じたことは、
わたしが独身でOL時代にこの本に出会っていたら良かったのに…
でも若かったし時代もバブル。きっと共感もせずにスルーしてたんだと思います(笑)

王子様を待たないで。お寿司も指輪も自分で買おう。

西原絵理子さんはご自身の娘さん、同世代の女の子たちに、
男に頼り切るのは危険。しっかり仕事をして、自分で稼いでほしいと語っています。

わたしのOL時代は結婚退職が花道でした。白馬の王子様に憧れたものです。
世の中もバブリー♪アッシー君や貢ぐ君という言葉が流行っていました。

職場の先輩、同僚、同世代の友人のほとんどは専業主婦でした。
子どもが大きくなって手がかからなくなってからパート勤務をしてる方が多いです。

人生どうなるかなんて、わからないと思うことがあります。

大企業に勤めているだんなさんがいてもリストラされることもあるかも、
病気でだんなさんが働けなくなることがあるかも…

女の子が生きていくときに~を読んで、わたしは甘く考えていたと思いました。
今は社会も厳しく、将来の年金支給もどうなることやら…

 

女の子が生きていくときに、覚えていてほしいことには、
「幸せは自分でつかむ」「お金は自分で稼ぐ」女性が生きていくのに、
現実的に本当に知っておくと役立つ事がつづられていると思います。

娘には自分でお寿司も指輪も買えるけど、買ってくれる王子様にも
出会ってほしい、将来の旦那さまを決める目も養ってほしいと思う母です。欲張りかな。元気でいてくれるのが1番ですね。

 

女の子が生きていくときに、覚えていてほしいことに書かれている文章から、
わたしが個人的にいいなと思ったのを抜粋します。

道はひとつじゃない。人生にも抜け道、けもの道があるんですよ。

本当に覚えておかなきゃいけないのは、たぶん、転んだ時の立ち上がり方。
長い人生、人は何回も転ぶ。その時腐らず立ち上がる方法。

大事なのは、自分の人生を人任せにしないこと。
そのためには、ちゃんと自分で稼げるようになること。

まず自分がちゃんと幸せにならなくってどうする。
自分をちゃんと大切にできるって、女の子にとってすごく大事なこと。

夢をつかむことより、たとえ夢破れても、そこから立ち直ることが大事。

何があっても、最後は笑えると思っていれば、大丈夫。

我が子よ、自分の道を歩め。逃げられるだけの武器を持て!!そしていつでも帰っておいで。

 

西原絵理子さんは波乱万丈で壮絶な半生を歩まれた方なんですね。

アルコール中毒の実父と借金まみれの継父を見て育ちます。

アルコール依存症になった夫のDVに苦しみます。
6年も子どもを連れて逃げ回り我慢してしまったことを後悔します。

離婚後、夫はアルコール依存症から立ち直りますが、ガンになってしまいます。
戻ってきたガンの夫を受け入れ「家族の幸せな思い出」をつくり看取ります。

「アルコール依存症もDVもモラルや宗教で判断してはダメ。
サイエンスや医学で判断しなさいよ」というアドバイスも説得力があります。

 

漫画家、高須クリニックの院長先生とお付き合いしているくらいしか
知らなかったのでこの本を読んでとても驚きました。
西原絵理子さんのリアルな重い体験が書かれていますが読みやすかったです。

シングルマザーで男の子と女の子の2人の子育てをされてきた西原絵理子さん。

女の子が生きていくときに、覚えていてほしいことはご自身の娘さんと女の子たちへの
力強くて優しいエールがいっぱいつまっているエッセイです。

女の子、反抗期の子供を持つ親御さん、男の子、
今、人生が辛く行き詰まってる方もヒントがもらえるのではと思います。

「最後の最後で高須先生っていう万馬券をひかなかったら、はずれ馬券のオンパレード」

西原絵理子さんは高須クリニックの院長先生という万馬券を手に入れてお幸せそう。
高須先生の暖かい人間味も書かれていてほっこりしました。

娘さんも息子さんもやりたいことを見つけて船出した今。
「かーしゃん、抱っこしてー」と甘えてきた頃にもっともっと抱っこしてあげればよかったと。
お子さんへの深い愛情としあわせに生きてほしいという思いが伝わってくる一冊です。

最期までお読みいただきありがとうございます(*^^*)