奉公先の主人をおとしいれようとする敵は
父を死に追いやった男だった。
藩内の不正を正そうとする主人に危機が迫る中
一風変わった仲間たちの助けを得て
一途なヒロインの戦いが始まる――
nhkのドラマ「螢草 菜々の剣」が大好きです。
まっすぐで凛とした心やさしい主人公の菜々
誠実で熱い志をもつ旦那さまの市之進
かわいらしい子どもたちの正助、とよ。
涙ぐんでしまう場面もありますが
菜々を助ける個性豊かなお仲間たちの登場に
ほっこりしながら楽しんで見ています。
だんご兵衛、しにがみ先生、ラクダの親分…
ユニークな昭和っぽいあだ名に笑っちゃいます。
蛍草 あらすじ 最終回 蛍草 菜々の剣 最後 結末
知りたくないって方はスルーして下さいね。
蛍草の結末をざっくりと書いています。
市之進が、恩赦が下らず戻ってこられないこと
自分の命を守るために罪を認めたことを知った菜々。
父と市之進の無念を晴らしたい…
菜々は、御前試合に出ることを決めます。
轟（とどろき）に勝てるはずがない。
菜々には勝算がありました。
菜々に向かって振り下ろされる轟の刀。
終わりかと思った瞬間
菜々は、力尽きる前に轟の刀を払い
殿たちがいる方向へ走ります。
「お殿様どうかご披見ください この不正の証しを」
父が残した書状を差し出します。
大殿は、菜々をとがめます。殿は、自分が主だと
「みずから吟味しよう」と約束してくれます。
大殿の父親の言いなりになっていた殿が
心を打たれ正しいことをしようとします。
菜々の勝算は、刀の剣での仇討ちではなく
父の残した証での仇討ちだったのです。
だから「私は死にません」と言っていたのです。
お舟の口利きで奉公先が決まった菜々が
家を出て荷物を背負い歩いていると
正助、とよ、市之進が菜々のもとにやってきます。
無罪放免、江戸で殿の側近になるはずの市之進が…
市之進は、「民の暮らしを守るのに一介の勘定方でもできる
私はこの地にしっかりと足をつけて生きていきたい
正助ととよと菜々…お前と一緒に
共に生きてほしい妻として菜々」と言います。
正助ちゃん、とよちゃんも
さぞうれしかったことでしょう。
ハッピーエンドで良かったです。
悪者の処分
大殿：政治には関われない
轟：切腹
日向屋：財産没収、領外追放
轟（とどろき）は、みずからの罪は認めたが、
他は一切明かしませんでした。
日向屋に命じられたと言えば罪もちがったのでは
日向屋を父親だと思いかばったのでしょう。
菜々、市之進の誠実さに心がゆれていく轟
轟の生い立ちが切なく思えました。
おわりに
慎ましやかで賢く美しい菜々を
清原果耶さんが初々しく演じています。
市之進の町田啓太さん。
着物を直すシーンでの所作の美しさに
ドキッとしました。イケメンですね。
螢草は、ツユクサの別名なのですね。
鮮やかな青色と黄色。
ひっそりと可憐で美しい。大好きな花です。
