樹木希林さんの名言には、心のささえになる、生きるのがラクになるなど人生のヒントになるものが多くあります。
樹木希林さんのステキな名言をいくつか選んで紹介したいと思います。
テレビで会えるのがあたり前だった希林さん。天国に旅立たれてしまい悲しく淋しいです。樹木希林さんのご冥福を心よりお祈りいたします。
樹木希林 名言集
仕事や人生を楽しむ秘訣について
他人と比較しない。世間と比較しないこと。
比較するとはい上がれないので。ざせつするので。
乳がんの手術をした後のコメント
いやな話になったとしても、顔だけは笑うようにしているのよ。
井戸のポンプでも、動かしていれば、そのうち水が出てくるでしょう。
同じように、面白くなくても、にっこり笑っていると、だんだんうれしい感情がわいてくる。
網膜剥離(もうまくはくり)での左目の失明について
今まで色々な物が見え過ぎた。世の中、見えすぎて、片目でちょうどいい。
元々形あるものしか見てなかったけど、これで裏っかわにあるものを見ていくチャンスかな。
全身ガンを告白したことについて
ガンになって死ぬのが一番幸せだと思います。畳の上で死ねるし、用意ができます。片付けしてその準備ができるのは最高だと思っています。
内田に言われました。
「全身ガンで明日にでも死ぬのかと思っていたら、やたら元気でいろいろなところに顔を出すので、あれはガンガン詐欺(笑)だと思われているよ」って。
結婚についての名言
「結婚なんてのは若いうちにしなきゃダメなの。物事の分別がついたらできないんだから。」って独身のリリー・フランキーさんへ
雑誌 SWITCH Vol.34 No.6樹木希林といっしょからの引用
●あのね、年をとるっていうのは本当におもしろいもの。
年をとるっていうのは絶対におもしろい現象がいっぱいあるのよ。
だから、若い時には当たり前にできていたものが、できなくなること、ひとつずつをおもしろがってほしいのよ。
●やったことが ほんのわずかだもの。
やり残したこと ばっかりでしょう、きっと。
一人の人間が生まれてから死ぬまでの間、
本当にたわいもない人生だから、おおげさには考えない。
●がんはありがたい病気。
周囲の相手が自分と真剣に向き合ってくれますから。
ひょっとしたら、この人は来年はいないかもしれないと思ったら、
その人との時間は大事でしょう?そういう意味で、がんは面白いのよ。
●私は「なんで夫と別れないの」とよく聞かれますが、私にとってはありがたい存在です。
ありがたいというのは漢字で書くと「有難い」、難が有る、と書きます。
人がなぜ生まれたかと言えば、いろんな難を受けながら成熟していくためなんじゃないでしょうか。
●今日、用事があることを「今日用(きょうよう)」と言っているんだけど、神さまがお与えくださった今日用に向き合うことが毎日の幸せなのよね。
今日用をこなす事が、人生を使い切ったという安堵につながるんじゃない。
●この年になると、がんだけじゃなくていろんな病気にかかりますし、不自由になります。でもね、それでいいの。
こうやって人間は自分の不自由さに仕えて成熟していくんです。
若くても不自由なことはたくさんあると思います。
それは自分のことだけではなく、他人だったり、ときにはわが子だったりもします。
でも、その不自由さを何とかしようとするんじゃなくて、不自由なまま、おもしろがっていく。それが大事なんじゃないかと思うんです。
●自分が生きてきたことが、人様のご迷惑にならないようにと思ってるの。
生きていることによって、出すゴミがないようにね(笑)
「役目を存分に果たした」と思えるように、「人生を始末」する気持ちで毎日を過ごしてるのよ。
新しいものはめったに欲しいと思わないし、家のテレビはいまだにブラウン管なんだから。
樹木希林流 生き方語録
●夢を持つのは大事なことなんだけど、そこに到達できなかったからって、ざせつするのはバカバカしいじゃない。もしどうしようかと迷ったら自分にとって楽な方に道を変えればいいんじゃない。
●人間関係が難しいの?それは変な形で相手を大切にしてるから。自分をよく見せようとか世間様におもねらなければ楽になるんじゃないでしょうか。
だいたい他人様からよく思われても他人様はなんにもしてくれないし(笑)
生き方の樹木希林さんからのメッセージ
2018年7月27のフジテレビのインタビューで。希林さん75才。お亡くなりになる50日前のメッセージです。
おこがましいんですけど、ものには表と裏があって、どんなに不幸なものに出合ってもどこかに灯りが見えるものだというふうに思ってる。
もちろん幸せがずっと続くものでもないから何か自分で行き詰まった時にそこの行き詰まった場所だけ見ないでちょっと後ろ側から見てみるという
そのゆとりさえあればそんなに人生捨てたもんじゃないなというふうに今頃になって思ってますので、どうぞ物事を面白く受け取って愉快に生きて「お互い」っていうとおこがましいけどそんなふうに思ってます。
あんまり頑張らないででもへこたれないで。
樹木希林さんから娘さん也哉子さんへのメッセージ
おごらず 人とくらべず 面白がって ふつうに生きればいい
樹木希林 映画での名台詞
映画「あん」で「ねえ、店長さん。わたしたちはこの世を見るために、聞くために生まれてきた。だとすれば、何かになれなくてもわたしたちは、わたしたちには、生きる意味が、あるのよ。」
映画「海よりもまだ深く」で「幸せってのはね・・・何かをあきらめないと手に出来ないもんなのよ」
おわりに
樹木希林さんは美しさを売りにしている女優さんではなく個性豊かな演技派女優さん。
今から約40年前。わたしが高校生の時、修学旅行で京都の太秦映画村で撮影をされていた樹木希林さんを見ました。時代劇の撮影で和服姿の樹木希林さん。とても美しかったのが印象深いです。
西城秀樹さんとのドラマ「寺内貫太郎一家」での樹木希林さん。郷ひろみさんとの 林檎殺人事件。富士フイルムの写ルンですのCM。いつも身近にいてくれた愉快で楽しい樹木希林さん。
病気やいろいろ大変なこと全部を受け入れて淡々と愉快に生きてこられたのですね。娘さんの内田也哉子さん、義理息子の本木雅弘さん、3人のお孫さんに囲まれてしあわせでしたね。愛する旦那さまの内田裕也さんも。
辛い時に愉快に生きるってわたしにはとても難しい。精神的に強くないと…でも樹木希林さんの言葉を意識して生きていきたいと思います。
樹木希林さん、ありがとうございました。安らかに。そして、ヒデキやみなさんとあちらでも楽しく過ごされて下さいね。