「アッパッパー」を知っていますか?
あなたのお母さんやおばあちゃんも着ていましたか?
夏の暑い日になると思い出すのが、アッパッパー。昭和40年代にわたしの母が着ていました。母は「アッパッパーは涼しくてラクなのよ~」って。小学生のわたしにもアッパッパーを買ってくれました。
アッパッパーはダサイ感じがして、最初は着るのに抵抗がありましたが、一度着ると最高!ラクでやめられない。サラッとしたサッカーという木綿の生地も心地よい。首からも脇からもすそからも風が通って涼しかったです。
ゆったりとしたアッパッパーは、たまった熱をにがしてくれます。夏の熱中症を予防する室内着としても良いですよ。
いつ頃まで着ていたんだろう。買いだめが得意の母だったから。アッパッパーのストックも家にいっぱい。20才過ぎても着いていました。
アッパッパーとは?
頭からかぶるだけの木綿のワンピース(部屋着・簡単服)「ムームー」にも似ています。
和装が主流だった大正後期から昭和初期の頃に、夏向けの外出着として流行。その後、部屋着として戦中戦後直後に流行。
昭和40年、東京は猛暑。清涼着と名づけて売りに出されたアッパッパが流行しました。
アッパッパーの語源は「UP A PARTS」。
服装が大らかな雰囲気をかもし出していることから、「能天気」「アホ」という表現で使われていることもあります。
アッパッパーという独特な名前は、歩くとすそがパッパと広がることから付いたという説があります。
アッパッパーの意味
あっぱっぱーは建築用語でもあります。吹き抜けを意味します。ルーズとかフリーにしておくとかいう意味合いでも使われています。
アッパッパーは、今も売っているの?
しまむらやイオンなどで売っています。サンドレスやホームドレスといった違う名前がついています。
通販の楽天やヤフーショッピングでも売っています。アッパッパーサマードレスやしじら織りサマーワンピースなどおしゃれなものがありました。母の日や敬老の日にプレゼントにしたら喜ばれそう。
アッパッパー→楽天で探す
アッパッパー ワンピース の作り方は、まっすぐ縫ってゴムを入れるだけ。簡単だから、ソーイング初心者さん、不器用さんでもハードルが低いです。簡単ワンピース・Aラインワンピースなどの型紙を使うといいですよ。
アッパッパーの作り方は、洋裁・裁縫道具のクローバ(Clover)さんのページがわかりやすいと思います。大人のワンピースの作り方
アッパッパーとムームの違い
ムームは、ハワイで女性の正装とされているゆったりとしたドレス。日本ではフラダンスの衣装としても着られています。ムームは南国、花柄の色鮮やかなリゾート風なデザインです。
アッパッパーとムームは似ていますが、アッパッパーは部屋着。ムームはおしゃれな感じがします。
サザエさんの夏の場面でフネさんがアッパッパーを着ていました。わかわかめちゃんもアッパッパーのようなかわいいワンピースを着ていました。
NHKの朝ドラの「カーネーション」で、主人公の糸子(尾野真千子)が初めて作った洋服がアッパッパーでしたね。
アッパッパーをお風呂上がりに着て涼んだこと、スイカを食べたこと、かき氷にイチゴのシロップをかけて食べたこと、カルピスを飲んだことなど子どものころの昔の何気ない出来事が目に浮かびます。食べ物が多い(笑)
アッパッパー、なつかしい響きです。なつかしい昭和を思い出します。お母さんやおばあちゃんがアッパッパーを縫ってくれたって方も多いでしょうね。
あなたもアッパッパーの思い出がありますか?
最後までお読みいただきありがとうございます(*^^*)